ピエロのオルゴール

古ぼけた街のアンティークショップに
壊れかけた僕は売られ
再び店の一部と化した
僕は「飾り」となって

日に何度か命を吹き込まれて
優雅にそして滑稽に 踊り続けた

「彼が踊り疲れてしまうのを待っている」
そんな台詞の視線を受けて
僕は今日もカウンターの隅で踊る

―ある雨の日に、
 白髪の老人が少女を連れてきました。
 少女は瞳をキラキラさせながら、
 店の中を歩き回りました…―

―僕を見て…
  僕を見て…
   僕を見つけて…
    僕を見つめて…
 僕を触って…
  僕を抱いて…
   僕を…僕を…
    僕だけを…―

少女は僕の足元に立ち
好奇の眼差しを向けた
そっと触れた手 小さいその手
握り返すことさえ

「Du, Opa.
 Ich möchte eine Pierotte spieldose.」
「Es tut mir Leid. Wir kaufen nichts.」
「Warum?」
「Es ist kaputt, noch ein bisschen」
「Ach, so... Das macht mich traurig」

この店に来て幾度の時が
僕の前を過ぎたことか
未だに僕は変わらぬ姿
人の様にはなれない

日に何度か命を吹き込まれて
優雅にそして滑稽に 踊り続けた

「無二の魂 散りゆくこと無かれ
          …永遠に」

願った僕は涙を流し
悲しみに暮れた 「あぁ…―」

「彼が踊り疲れてしまうのを待っている」
そんな台詞の視線を受けて
僕は今日もカウンターの隅で踊る
曲について
タイトル ピエロのオルゴール
作詞/作曲/アレンジ Haizi/Haizi/-
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